渋谷駅東口の再開発が一段落して半年。スクランブル交差点の北側、宮益坂下から青山通り側へ歩くと、視界の抜け方がはっきり変わった。ビルの高さは増え、地上の通路は逆に細くなった。
取材回数
12回
徒歩計測
28km
撮影点数
340枚
取材期間
2026.02–04
東口広場、半年経過の現在
東口の地上広場は、開業直後の2025年秋に比べると人の流れが落ち着いてきた。平日午前は通勤動線、午後は観光客と買い物客が混ざる。座れるベンチの数が想定より少なく、立ち止まる場所を探す人が多い。
消えた通路、増えた縦動線
かつての地下街への階段が複数閉鎖され、エスカレーターでビル上階へ上がる動線が主流になった。地上を歩いて目的地に着くより、いったん建物に入って上下移動するほうが速い場面が増えている。
地下を歩いて移動する街から、ビルの中を縦に動く街へ。渋谷の歩き方そのものが変わった。
北側の路地、まだ残るスケール感
再開発エリアから一本北に入ると、低層の飲食店と古い雑居ビルが残るブロックがある。明治通りと宮下公園の間、道幅4メートルほどの路地は2020年代前半とほぼ変わらない。
歩いて分かる4つの変化
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地上ベンチの減少
座れる場所がビル内のフードコートに集約された。地上で立ち話をする人の動きに変化が出ている。
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歩行速度の二極化
通勤客の早歩きと、観光客のゆっくりした移動が同じ動線で交わる。すれ違い時の立ち止まりが頻繁。
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見通しの抜け方
北側の空が建物で塞がれ、午前の光が地上に届く時間が短くなった。冬の影が長く感じる。
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路地店舗の入れ替わり
2020年代前半にあった古書店と喫茶店が、立ち飲みとアパレルに替わっている区画が複数ある。
夜の渋谷、変わらない部分
夜10時以降、駅から離れて円山町方向へ歩くと、再開発の影響は小さくなる。ライブハウスとスナックが並ぶブロックは、表通りの変化と切り離されたまま続いている。
本記事に登場する場所・観察情報は2026年4月時点の取材に基づく一般的な傾向の紹介です。再開発エリアの店舗構成は短期間で変化することがあります。訪問前に各読者が直接ご確認ください。
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渋谷 再開発 建築